続・俺と結婚しろよ!
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新沢咲良。
彼女のことは、しっかり覚えていた。
俺が小学六年生の時に入学してきた女の子だ。
当時から小柄だけど勝ち気で。
よく上級生に喧嘩を売って、ボコボコにされていた。
そんな咲良を助けるのが、俺の役目だった。
「賢ちゃん、なんで咲良の味方するの?」
奴らは口を揃えて言う。
「だって、咲良のほうが弱いじゃん」
俺は決まってそう言っていた。
こんな俺に、
「賢ちゃんは余計なことしすぎ!
あたし一人でも大丈夫だし!」
咲良はそう言ったが、陰で泣いていたのも知っている。
それだけ、だけど、そんな関係だった。
俺が中学に入るともちろん接点もなくなり、いつの間にか咲良がいたマンションには、別の人が住んでいた。