続・俺と結婚しろよ!
ー光樹sideー
力の違いを、まざまざと見せつけられた。
彼らは予想以上に凄かった。
僕の完敗だ。
だけど、あの歌詞は何だろう。
彼らがあまりにクールに演奏するから、ファンは気にならないだろうが。
「お疲れ様」
楽屋に戻ると、何だか涙ぐんだ咲良がいた。
さっきのFの演奏に感動したのか。
彼らの演奏は確かにグッとくるところがあって。
僕も感動してしまったんだ。
それにしても、玄は謎な男だ。
勝負にあんな曲を作ってきやがって。
咲良も玄も関係ないじゃん。
本当に咲良のこと、好きなのかな?
僕の完敗だとしても、どうしても玄に会いたくなって。
「Fの楽屋に挨拶に行かない?」
僕は三人に提案していた。
案の定、咲良は困った顔をする。
そして言う。
「きっと、彼らは来てほしくないと思う」
そうなんだ。
こんな時ですら、彼女に会うのを拒むのか。
咲良、どうしてそんな男が好きなんだ?
僕のほうが、絶対もっと優しく出来るのに。
「でも、さすがに無視して帰るのもなぁ……」
悠真が困った顔をした。
「軽く挨拶だけ行っておくか」