続・俺と結婚しろよ!
それにしても、幸二って……
あたし、賢ちゃんから幸二さんのことなんて、聞いたことない!
それに、記憶の中にもない。
そう思ったけど、
「兄ちゃん!おかえり」
厨房にいる、若い男性が賢ちゃんに笑顔で笑いかける。
少し茶色で光樹みたいな髪型をしているが、どことなく賢ちゃんに似ている。
「おう、幸二。久しぶり」
賢ちゃんは彼に手をふる。
そして、あたしに紹介してくれた。
「俺の弟。十九歳」
「十九歳!?」
賢ちゃんって今、二十九歳だったよね?
三月に三十路に入るんだよね?
賢ちゃんよりも十歳も下の弟がいるなんて!
あたしはぼーっとして、幸二君を見ていた。