続・俺と結婚しろよ!





「あ……あの……」




あたしの声は、ひどく掠れていた。

こんな惨めなあたしに、松原多恵は言う。





「慎吾がお世話になっています」



「こっ……こちらこそ、賢ちゃんが……」




そう言って思った。

賢ちゃんなんて言ったらいけない!

ここは、賢一って呼び捨てしないと!!






だけど、松原多恵はそんなこと全く気にしていなくて。




「素敵な曲ですね」




褒めてくれる。




松原多恵の演技に比べたら、あたしの曲なんてゴミのようなものなのに!!

あたしは、カチコチに固まって、松原多恵を見ていた。




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