君がくれたもの
次の日、
「大輝おはよー。」
いつも通り玄関から出ると門の横に立っている大輝。
「ねぇ、大輝。
寒いから中入ってなって!」
と言っても、
「日菜子準備早いから大丈夫。」
しか言わない。
んー、でも寒いと思うんだけどなぁ…。
と思いながらしっかり手を繋いで
学校への道のりを歩く。
「それにしても今日一段と寒いね。」
最低気温2度だっけ?
雪国はマイナス何度とかでこっちの方が全然マシなんだろうけどでも、
都心にしてはすごく寒い。
ガクガク震える私を笑いながら抱き寄せた大輝。
「これで寒くなーい!」
「…でも歩きづらくない?」
ヨッタヨッタ、歩いている私達。
「気にしない気にしない。」
「…えー?」
大輝の言い方が面白くてクスクス笑うと
「…日菜子はさ、なにがあってもそうやって笑っててよ。
俺日菜子の笑顔大好きだからさ。
あと、何があっても、俺と優香と佐倉だけを信じてて。」
辛そうな大輝の声。
その声は何も聞かないでって言ってるみたいで、
「分かった。」
そう言うしかなかった。