私のおにいちゃん



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by〈磯崎霧夜〉




俺が起きたとき、




やつの妹はもう起きていた。




いや、寝ていない、の間違いか?




とにかく起きていた。




俺のことをにらみながら。




昨日追いかけてきたのが




あいつだということは分かっている。




たぶん、俺が公園で待ち合わせした相手が




誰かということも知っているだろう。




*キラ*
「おにいちゃん、おはよう。」




ゼロが起きた。




ったく!




あの小娘はどうなってる?




ゼロが起きたとたんに




表情がガラリと変わった。




*零斗*
「もう朝か。キラ、おはよう。」




なにも知らず、




気づかずに妹を見てやがる。



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