私のおにいちゃん



昨日俺がどんな気持ちでユリに




会いに行ったか分かってるのか!?




お前のために行ったのに。




*零斗*
「ん?霧夜も起きてるのか?
珍しいな。」




*霧夜*
「あ、あぁ。まあ、な。」




*零斗*
「どうか、したか?」




正直に答えれば、お前はどんな顔をする?




何て言う?




『キラは悪くない!!俺が、俺が一生キラを守ってやらなきゃいけないんだ。』




きっとそう言うだろうな!?




俺はお前を救ってやろうとしているのに。




妹のことばかり考えて。




これ以上続けると、身も心も壊れるぞ!?




俺みたいに、壊れる。




*霧夜*
「あ、いや何でもない。」




何でもなくない。




今もゼロの妹は、




俺のことを鋭い視線で見ている。




*零斗*
「どうしたんだよ?二人とも。」




*キラ*
「え?あ、ううん。何、でも、ない、よ。」





*霧夜*
「ああ、何でもない。」


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