桜龍
琉「で?なってくれるかな?姫に。」
そう言われて希優は私を見てくる。
きっと希優は私の答えを待っているのだろう。
それでも私は姫になろうとは思わない。だけど希優が危険なら希優だけ姫になればいい。
『姫になるのは希優だけ。私は遠慮しとく。』
そう告げると
私以外が目を見開き驚いた顔をした。
琉「あの、沙羅ちゃん聞いてた?狙われるかも知れないし、危険なんだよ?」
『そんな事は分かってる。』
琉「ならどうして!?」
ここで私が桜麗だとバラすのは後々面倒なことになりそうで辞めた。
それに桜麗の素性はバラすつもりはないからね。
『何となく?』
適当に返しておいた。
もう、用があるのは希優だけ。
私には用はないから帰ろうと思い荷物を手に取り立ち上がる。希優に
『危険だから誰かに送って貰いなよ?』
と言い、出口の方へと歩きドアノブに手をかけた時肩を掴まれ止められた。
『なに?』
振り返ると止めているのは諒夜だと分かった。
諒「何故危険だと分かっているのに姫にならない?」
『だから何となく。』
諒夜は納得しないみたいで、
諒「姫になれ」
命令口調で言ってくる。
『嫌。』
諒「なれ。」
『嫌。』
面倒になってきて肩を掴んでる諒夜の手を離し止めていた足を進め、倉庫を出た。