桜龍
『!』

いきなり腕を引かれたせいで体が前へと傾く。


?「おっと。危ないな〜」

誰かが支えてくれた。


希優と私が座ると誰かが話し始めた。



?「え~と。自己紹介から行こうか。俺は桜龍幹部佐々木琉人(ササキ リュウト)。」

一見チャラそうに見えたけれど何か訳ありっぽい。


?「僕は副総長で情報担当をしてます。工藤蒼(クドウ アオ)です。」

会釈をされた。
雰囲気からして賢そうなイメージ。

?「白石諒夜(シライシリョウヤ)。総長。」

ここに来る前に上着を掛けてくれたのは諒夜。バイクに乗せてくれたのも。


希「えっと。中川希優です。」
会釈をした。



「「「「『....』」」」」

少しの間沈黙が続き私に視線が集まる。



はぁ。
心の中でため息をつく。


『鈴原沙羅。』
名前だけ伝えた。



琉「え、えっと。自己紹介ありがとね。本当はあと2人幹部がいるんだけどね今はいないんだ。」

へぇと思いながら関係ないなと思っていた。


蒼「希優さん沙羅さん。申し訳ないんですがあなた達がここに来る所を他の族に見られてしまいました。」

眉を下げて申し訳なさそうに言ってくる。


諒・琉「!?まじ?」



2人は驚いているけれど正直驚く理由が分からない。だから、なんだというのだ。



ガチャ)) ドアが開く。

同時に視線がドアへと集まる。


?「え!?何?なんかした?しかも女の子いんじゃん!」

騒がしい人が来たなと思った。

考えてみればここは幹部以外立ち入り禁止な訳だから幹部の1人という事か。


?「えっと。知らない子も居るし自己紹介するね?俺は東 凛(アズマ リン)一応幹部やってるね。」

希「中川希優です。」

『鈴原沙羅。』

さっきと同じようなことを言い自己紹介を終える。


蒼「えっと話を戻してどうします?」

どうします?と言われても....。

私と希優はよくわからない顔をしている。



その横で幹部の人達が話している。



希「ねぇ。沙羅。族に見られたってどういうこと?」

前に紫龍の姫をやらされていたせいで大体の事はわかる。

要するに、この桜龍とかいう暴走族の誰かの彼女とかで桜龍の弱味だと勘違いした奴らが私達を狙ってくるかも。という話。だと、思う。

詳しくは知らないのだけど。





『簡単に言えば狙われるってことだと思う。』


希「狙われるってどういうこと?」


『だから蒼「えっとですね。僕達の仲間だと思われて人質にされたりする可能性があるという事です。」』


遮られた。
まぁそういうことだと理解した。


琉「そんで〜希優ちゃん達が狙われるかも知れないからどうする?って話をしてたの。でも、結果希優ちゃん達を姫にしよう。って事になったから心配しないでね♪♪」




姫?

私が前に紫龍で無理やりやらされていた姫? 冗談じゃない。そもそも私は自分の身くらい自分で守れる。それにもうあんな面倒なことには巻き込まれたくない。
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