桜龍
渡り廊下で角を曲がろうとした。
バッ))
何かにぶつかった。
と思いながら視線を前にする。
『!』
広「!」
ぶつかってしまったのは紫龍総長の碓氷広人だった。
コイツか....。今日は色々と運が悪いなと思った。
本当はこんな奴に謝るなんて自分のプライドが許さないが、ぶつかったのなら謝るのが筋だろう。
『....すいません。』
早くこの場から立ち去りたいと思い足を進めようとしたが
広「おい。」
その声を聞いて私の足は止まった。
『何か用ですか?』
かつての仲間だった相手だが今はそんなの関係ないない。
他人のように振る舞う。
碓氷広人は顔をしかめたが話を進めた。
広「お前、まだ春香を虐めてるんだってな。」
そう言った碓氷の声は低く、圧を感じた。
普通の人なら怯むんだろうが私は動じなかった。
それは私が"桜麗"だからだろうか、それとも碓氷に対して感情が無いからだろうか。
どちらにせよどうでも良かった。
『私は虐めた覚えはありませんよ。』
そう言って私は裏庭へと向かい歩き出した。
碓氷には止められる事はなかった。