天狗に愛されて
〈お!思いついた。〉
『??』
木の枝を手に持ち、地面に何か書いていく。
そこには『譲葉』と書かれていた。
〈譲と葉と書いてゆずりは。
これをお前の名前にすれば良い。〉
『ゆずりは…?』
〈花には葉っぱが必要不可欠なんダ。
無ければ咲く事が出来ない。
どの植物にもあり、重なり合わず成長させる。
直ぐに散る花じゃなく、
葉の様に逞(たくま)しく生きろ。〉
『うんッ!』
私の名前は天狗が名付けたの…!?