天狗に愛されて


〈お!思いついた。〉


『??』


木の枝を手に持ち、地面に何か書いていく。

そこには『譲葉』と書かれていた。


〈譲と葉と書いてゆずりは。
これをお前の名前にすれば良い。〉


『ゆずりは…?』


〈花には葉っぱが必要不可欠なんダ。
無ければ咲く事が出来ない。

どの植物にもあり、重なり合わず成長させる。

直ぐに散る花じゃなく、
葉の様に逞(たくま)しく生きろ。〉


『うんッ!』


私の名前は天狗が名付けたの…!?


< 258 / 316 >

この作品をシェア

pagetop