天狗に愛されて


〈…オレ達には名前なんて縁がねぇーけど、
人間にはあるんだヨ。〉


『じゃあ、私は「アレ」って名前になるの…?』


〈それは、名前じゃねぇーな。〉


それを聞いてしょんぼりする小さな私。

私も目の前の会話の内容に混乱する。


だって、私には神木 譲葉って名前が…。


〈…なんで、花弁だけ摘み取ってんの?〉


『葉っぱいらないもん!』


見れば茎の部分からではなく、
花弁だけを摘み取ってる。


< 257 / 316 >

この作品をシェア

pagetop