浅葱の桜



怒り心頭と言った様子で廊下を歩いていく沖田さんの後ろを歩いていくけど。


ひぇええええっ!


だ、大丈夫かな? 土方さんからは『ぜってぇに部屋から出すんじゃねぇよ。いいな?』


としっかり釘まで刺されてしまったのに。


この私は……約立たずで~す。ううっ。


私も一緒に行ったら確実に怒られる。


か、考えただけでお腹が……。


ついに土方さんの部屋まで来てしまった……。


このまま倒れても、誰にも非難なんてさせない。


具合が悪すぎるのか段々と視界が霞んでくる。



ああ……ついに……その魔の扉は開かれた。


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