ばか、嫌い。でもやっぱ好き。
【陽花side】


私が向かった先は……


執事2「もう、よろしいのですか?」

『ええ。そろそろけじめを付けなきゃと思ってた所だったから。』

執事2「後悔はしませんか?」

『いつも迷惑をかけたわね。……澪旺(れお)。』

執事2(れお)「貴女だけですよ。名前で呼んでくれる人は。」

『それも最後になりそうね。』

執事2(れお)「え?」

『私が呼ぶのは。』

執事2(れお)「どういう意味ですか?」

『そのままよ。私はね。』

執事2(れお)「……そろそろ行きましょうか。」

『そうね。』


私が向かったのは本当の家。つまり浅井財閥。


ガシャンッ


門が降りた。


『……もう。戻れないのね(ぼそっ)』


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