ばか、嫌い。でもやっぱ好き。
【葵side】


あー。今日は龍のお見合いだ。頑張ってるかな?絶対明日暗い顔で来るだろうな。



ピーンポーン

インターホンがなった。お?そろそろ来たか。
輝龍の皆が迎えに来てくれた。



優樹「悪い。遅くなった。」

『大丈夫。』



ストンと優樹のバイクの後ろに乗る。



優樹「そういや。葵ってバイクに乗りなれてる
よな?」

『あぁ。桜花と良く遊んでたからそこで慣れたかな。』

優樹「そうか。ん、じゃ行くか。」

『おう!しゅっぱーつ!』



なんともガキなノリで桜花の倉庫へと向かった
ここから桜花の倉庫までは結構離れている。



───『将来の夢は何?』

───優樹「紅棘に入る事。」



紅棘。……

伝説の族。無敵の存在でその名を広めた。どの族も勝てない。殺気だけでも倒せると言われている。

むしろ知らない人は居ないくらいだ。

でも今は不明。ここ最近見たものすらいない。
謎につつまれた消えた族でもある。



消えた族なのに入りたいの?どこにいるかも分からないのに。

それよりも今を大事にした方がいいと思うのに


なんてモヤモヤしていたらいつの間にか着いていた。



蒼汰「あーおーいー!いらっしゃい!」



抱きついてくる。この、可愛いな。その可愛さを私にくれ。



大騎「うわ!!蒼汰だけずりー!!!」

達也「おい。喧嘩すんな。」

『ほら、入口の邪魔とっとと入った入った。』

蒼汰「(๑ ー̀εー́ ๑)ぶぅ。」

海叶「輝龍の皆。今日は来てくれてありがと」

大騎「いっぱい食いもん用意してんだ!楽しも
うぜ!」


『皆。飲み物持ったか?』

「「あぁ!」」

「うし!じゃあかんぱーーい!!!」

「「かんぱーーい!!!」」

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