ばか、嫌い。でもやっぱ好き。
『んっー!外は気持ちいいね。』

葵「寝る。」

『あっ、はぃ。そーですか。』



寝っ転がる葵の隣に座って空を見上げた。明るくて雲一つ無い青い空。



?1「あれー?誰か先約がいるよ?」

?2「は?きも。追い出せ。」

?3「でも女ですよ?」

?4「うわっ。ほんまや。」

?5「……はぁ〜。」



?6「おい。出てけ。ここは俺達の場所だ。」

葵「あ゛?誰のとか決まってねぇーし。」



葵!なんで喧嘩ふっかけてるのよ〜。だめだよ仲良ししなきゃ。

私も後ろを振り向くと沢山のカラフル頭。ってあれ?その中に見た事ある人。



『あっ、隣の席のイケメン。』

?5『あ゛?』

?1「えー?じゃあこの娘?媚び売って来る子
って。」

『は、はぁ?』



な、何言ってるの?この人達。私だって媚び売ってるつもりない。勝手に決めつけて……

って!葵。寝てる。



『葵〜。起きて〜。』

葵「うっせーな。」

?6「誰に口聞いてるのかわかってるの?」

?3「俺達、有名な筈なんですが知らないんで
すか?」

『知らなーい。』

葵「この辺で有名なな輝龍って族だよ。」

『へー、凄い人なんだね。』

?3「知ってるんですね。」

葵「んなの興味ねぇーよ。行くぞ。陽花。」

『はぁーい。』



族とかどーでもいいや。あーあ。せっかく外は気持ち良かったのになぁ。邪魔されたよ。

でも教室戻るの?嫌だな。男共がいるからな。



『ねぇ……』

葵「空き教室。」



あっ、心読まれてた。さすがだな。葵。

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