ばか、嫌い。でもやっぱ好き。
「じゃあメッセージカードに名前書くから渡す相手の名前を聞いていいかな?」

陽花「あ、はい。葵。で。」

「ほうほう。じゃあお客様の名前を。」

陽花「……陽花。で。」

「……陽花?」

陽花「え、そうですが。」

「ひっとしてお母さんの名前は花鈴(かりん)さんかね?」

陽花「え、はい。そうですけど。」

「ちょっと待っててくれ。預かりものがあるんだ。娘が来たら渡してくれって頼まれてる。」

陽花「え……お母さんが?」

『陽花……?』

陽花「どういう事?」

「ほれ。これじゃ。」


持ってきたのは黒い宝箱のようなもの。


「はい。ラッピングも終わったぞ。」

陽花「あ、有難うございます。」

「ああ。花鈴さんによろしく言っといてくれ」

陽花「……」

< 76 / 245 >

この作品をシェア

pagetop