柴犬~相澤くんの物語り
大きなあくびをして辺りを見渡す。

 細い道路を隔て、洋館建ちの立派なお屋敷が見える。
高くて長い塀に囲まれ、あまりよくわからないけど、どうやら金持ちの住んでる家みたいだ。


俺のいる場所から少し離れた所で塀が途切れていて、立派な門構えの玄関が見える。


視力のいい俺は、「高宮」と書かれた表札に気付いた。

「たかみや」と読むのかな?


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