柴犬~相澤くんの物語り
次の日の早朝。
俺が犬小屋の前で寝そべっていると、派手派手に着飾ったおばさんに連れられ、隣のお屋敷の中から、バカでかい犬が姿を現した。
垣根越しに見えるそいつは、背筋をシャンと伸ばし頭部を上げ、ツンッと気取って歩いている。
やつの毛並みは、すごく長くてツヤツヤしてて、朝日を浴びてキラキラ光っていた。
(けっ! キザな野郎!)
小さく毒づくと、そいつと目が合った。
その瞬間、やつは俺の顔見て、はにかんだような笑顔を見せた。
心なしか頬も赤いような……。
なんだ、こいつ?
呆気にとられている俺の前をモジモジしたまま、そいつは何度も振り返りながら通り過ぎて行った。
その日の夕方も次の日も散歩の度に俺の顔見て、そいつは、ポーッとなった。
変なヤツ……
あんまり関わらないほうがいい。
俺が犬小屋の前で寝そべっていると、派手派手に着飾ったおばさんに連れられ、隣のお屋敷の中から、バカでかい犬が姿を現した。
垣根越しに見えるそいつは、背筋をシャンと伸ばし頭部を上げ、ツンッと気取って歩いている。
やつの毛並みは、すごく長くてツヤツヤしてて、朝日を浴びてキラキラ光っていた。
(けっ! キザな野郎!)
小さく毒づくと、そいつと目が合った。
その瞬間、やつは俺の顔見て、はにかんだような笑顔を見せた。
心なしか頬も赤いような……。
なんだ、こいつ?
呆気にとられている俺の前をモジモジしたまま、そいつは何度も振り返りながら通り過ぎて行った。
その日の夕方も次の日も散歩の度に俺の顔見て、そいつは、ポーッとなった。
変なヤツ……
あんまり関わらないほうがいい。