柴犬~相澤くんの物語り
 十一月も終わりとはいえ、日中は結構暖かく、おれたちは、のんびり河原に寝そべって過ごした。
いつの間にか高宮さんの毛も乾き、いつものふわふわした体にもどっていた。

 「残念だろうけど、風呂は諦めたほうがいいぞ」

 並んで日光浴しながら話しかけた。

 「……相澤君、私が汚らしい姿になってもずっと一緒に居てくれますか?」

 「なんでそんなこと聞くんだ? あたりまえだろ?」

 そう言って笑うと高宮さんは、とても嬉しそうに微笑んだ。
 
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