柴犬~相澤くんの物語り
おれは、おばさんと高宮さんが仲良くしてる隙に、さっきまで隠れていた場所から例の小さな犬のぬいぐるみをくわえ、もどってきた。
それからおばさんの前に歩み寄るとぬいぐるみをくわえたまま見上げる。
「まあ、どうしたんだい、これ」
おばさんはおれから受け取ると
「かわいいねえ。おや、あんたにそっくりだねえ。私にくれるのかい?」
と笑った。
おれは、ワンッと吠えて答えた。
「ありがとね、大事にするよ」
おばさんは微笑んでから、まじまじと人形を見つめ、それからちょっと心配そうな顔になった。
「あんたたち、どっか行っちゃうわけじゃないよね? お別れのあいさつに来たんじゃないよね?」
おれと高宮さんは、「違うよ」という合図にしっぽをぱたぱた振って、おばさんを見上げる。
「明日もちゃんと来るんだよ」
おばさんは、おれと高宮さんの頭をくしゃくしゃ撫でて笑った。
でも本当に、これが、おばさんと会った最後の日になってしまった……。
それからおばさんの前に歩み寄るとぬいぐるみをくわえたまま見上げる。
「まあ、どうしたんだい、これ」
おばさんはおれから受け取ると
「かわいいねえ。おや、あんたにそっくりだねえ。私にくれるのかい?」
と笑った。
おれは、ワンッと吠えて答えた。
「ありがとね、大事にするよ」
おばさんは微笑んでから、まじまじと人形を見つめ、それからちょっと心配そうな顔になった。
「あんたたち、どっか行っちゃうわけじゃないよね? お別れのあいさつに来たんじゃないよね?」
おれと高宮さんは、「違うよ」という合図にしっぽをぱたぱた振って、おばさんを見上げる。
「明日もちゃんと来るんだよ」
おばさんは、おれと高宮さんの頭をくしゃくしゃ撫でて笑った。
でも本当に、これが、おばさんと会った最後の日になってしまった……。