私の住む世界

蘇る記憶

真っ白な世界。
宙にふわふわ浮かんでいるよう。
ここはきっと夢の中だ。

さっきまでは大学の友達とボウリングをしていた。
あれは村田くん?
また同僚をからかってる!
お母さん、今はどうしてるかな。
久しぶりに電話しようかな。

そこはとても暖かな世界だった。

「…あれ?ここどこ…?」
私は薄い毛布の中だった。
「やぁ、お目覚めかな?それにしてもよく寝たね。」
そう言って私にホットミルクを手渡すギルド長さん。
ん?
ギルド長さん…?
そうだ、私は今日の依頼の途中だったんだ!
あれ…。
村田くんたちは?
みんなで飲み会していたじゃない!
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