きみと恋の話をしよう
その言葉に、私は佐橋先輩を見上げた。
たぶん、ぱあっと明るい顔をしていたんじゃないかな。

佐橋先輩が苦笑いで答えた。


「変装しなくて済むのはありがたいしね」


「お待ちしてます!」


私ははっきりと頷いて、先に生徒会準備室を後にした。


教室に戻ると、菜絵の追及は当然あったけれど、「生徒会役員のバッジを拾った」という嘘を周囲は簡単に信じてくれた。
ま、私と佐橋先輩に他の接点があるなんて、どうやったって想像つかないよねぇ。


ちなみに、残りのお弁当を食べる時間はなかったんですがね。



< 29 / 100 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop