世界は案外、君を笑顔にするために必死だったりする。-deadly dull-
そして、少しずつ教室に人が増えてきた頃。

坂瀬くんも教室に入ってきた。


「あ、颯太!おはよう」

「おはよう、天馬」

「もう大丈夫なのか?」

「ああ。心配かけて悪かったな」


坂瀬くんは青柳颯太と少し会話をした後、私の方に視線を向けた。


「...おはよう、遊佐さん」

「...おはよ」


相変わらず、どこか距離がある私達の会話。

そんな私達を見て、青柳颯太は少し考え、ある提案をした。


「今日の昼、四人で食べないか」


その提案に、私と坂瀬くんは顔を見合わせた。

あまりにも意外なものだったから。
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