イレカワリ
あたしは棚に置かれている年代別になっているファイルを手に取った。


12歳と言うことは今から5年前だ。


海が亡くなっている事も書かれているかもしれないと思い、ページをめくって行く。


ファイルの中にはお悔やみ欄も乗っていて、その小さな文字を調べて行った。


何冊目かのファイルを手にした時、ようやくその名前を見つけた。


しかしそれはお悔やみ欄ではなく、事件や事故として大きく取り上げられている記事だった。


【庄司海 14歳 自宅で手首を切って自殺しているのを発見された】


「え……?」


あたしはその記事に目を見張った。


「手首を切って自殺?」


何度も何度もその部分を読み直す。


どういう事?


海は歩に殺されたんじゃなかったの?


頭の中が混乱している。


純は歩が海を殺した事をしっていたから、歩にお金を貢がせていたはずだ。


それが自殺となると、何もかもが揺らいでいく。


あたしは放心状態になり、しばらくその場から動けずにいたのだった。
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