恋するBread*それでもキミが好き
どうするかな、彼女だったらそう言えばいいが、そうじゃないし。かと言って今までの経緯をわざわざ説明する気にもなれない。

とりあえず……無視するか。


だが藤村は、餌を求める仔犬のような目で俺を見つめている。


「藤村」

「はい!」

「顔、近い」

「あーす、すいません。高瀬さんみたいな男前がどんな恋愛してるのか、正直めっちゃ興味あるんです!」

「俺に興味を持つな」

「またまたー、そんなこと言わないでくださいよー。高瀬さんに興味あるのは俺だけじゃないんですよ?女子社員なんて明らかに高瀬さんを見る目、違いますもん」

「なに言ってんだ」


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