片恋シンデレラ~愛のない結婚は蜜の味~
「先行きが不安だ」

「どうして?」

「お前…全然センスねぇから・・・」

「私…家元夫人にはなれないってコト?」

「根気強く教えるしかないな・・・」

冬也の口許からは思いっきり溜息を吐かれた。


「疲れたわね。コーヒーでも淹れようか?」

「頼む」

私はキッチンに立ち、コーヒーメーカーでコーヒーを淹れた。


「お疲れさま」


先にダイニングテーブルの椅子に座り、何やら資料に目を通す冬也の前に淹れたてのコーヒーのマグを置いた。

「サンキュー。夏芽」


「私、冬也に見せたいモノがあるんだ」


私はお母さんから貰った写真をバックから取り出した。


「これは?」


「右の赤ちゃんが私で、左の赤ちゃんが冬也らしいわよ。私と冬也って乳姉弟だったらしいわよ」


「爺ちゃんからはそれは訊いた。写真残していたんだ…。へぇーこの赤ちゃんが夏芽ね・・・。夏芽って髪の毛薄かったんだな」


「そう言う冬也こそ、私よりも4ヵ月遅く産まれたクセに・・・肥えていたのね」

「赤ちゃんはぷくぷくしてる方が可愛いんだよ」
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