片恋シンデレラ～愛のない結婚は蜜の味～

「冬也お前・・・」


「人は弱い。時として誰かに縋りたいと思いたくなる。それが、夏芽の母親だっただけのコトだ」


颯の存在を知れば、愚かだという表現は生まれて来た彼に失礼だ。

彼だって苦しんで思春期を超えてきた。


急に苦しみ始めた爺ちゃん。


「父さん？？冬也、急いでナースコールだ！！」


「はい」


俺は枕元のナースコールを鳴らした。


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