narcotic
「…っ」
「どうしたの、恥ずかしいの?千秋は可愛いなあ」

いつものように無邪気に笑う彼。
見てはダメ、見てたら…許してしまう何もかも。

「…これとって…?」
「だめ」
「…」
「もしかして、この色好きじゃなかった?千秋はオレンジが好きって前言ってたからオレンジにしたんだけど…何色がいい?あ、わかった!俺と同じ紫色がいいんだね!もう一個あるから付け替えてあげる。今持ってくるね」

どうしてこうなっちゃうのかな。
言ってることもやってることもめちゃくちゃなのになんで晴輝くんはいつも通りなの…。
とにかく、ここから逃げないと。
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