万華鏡
あーもう、マジで最悪。
コイツ、空気読めないの。
そのせいで、周りのギャラリーからの視線も痛いじゃーん。
「なぁに?お姫様??」
「おはよー!もしかして、隣の人って濱口希美さんですか?、」
ありゃ、ノンちゃん有名なんだー。
ニヤニヤと横を見てると、素っ気ないノン。
「ノンちゃーん、有名だねぇ」
ケタケタとノンを見るとうるせぇと睨まれた。
こーわーいーー、
「杏珠ちゃんの、お友達さんならあたしも仲良くしたい!」
純粋無垢な瞳で見つめられる。
このお姫様は、よくあんな家で過ごしてるのに染まらないんだ。
眩しい瞳は、どうも苦手だねぇ。
んで、さっきから痛いほど刺さる総長さんの視線。
「ノンと仲良くしたいなら、どーぞ。あたしは、屋上で昼寝してくるかんねぇ」
ふぁ、昨日も仕事をして疲れた。
眠気と戦うように一歩一歩歩く。