万華鏡


「杏珠」


真っ直ぐな綺麗な瞳に見つめられる。


この、目だ。この、綺麗な瞳が大嫌いだよ。



「なぁに?」


あたしは、逸らさずに総長さんを見る。









「俺がお前の居場所になる」



ぶっきらぼうで吐き捨てるような声。





だけど、どこか安心する…。    






なんて、あたしが思うわけない。


居場所とか、そんなのない。



「総長さんさー、そこのお姫様はどーするわけぇ?」



チラッとお姫様を見ると大袈裟に肩をビクつかせる。



「お姫様は、総長さんの彼女でしょー?んじゃ、あたしがいると邪魔じゃんねぇ」



同意を求めるようにお姫様に投げかける。
< 80 / 81 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop