私達のヘンテコな関係
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次の日の学校。
お弁当をいつものように4人で食べている時だった。
「俺、柚と付き合ってる」
葵も花も、颯太の唐突のカミングアウトに驚愕を隠せない様子で、お弁当を食べる手を止めた。
けど、それは私も一緒。
今日言うなんて聞いてないし。
「おめでとう!!嘘やだ!!いつの間に?!」
「あぁ〜、なんか、ねぇ、あははは」
顔を真っ赤にさせて興奮する花に私は笑うしかない。
と、
「柚、颯太の事好きなの?」
さっきまで吃驚した顔をしていたはずの葵。
その表情はいつになく真剣になっていた。
「そんなの、好きじゃ…(むぐ
「柚、言わなくていいよ。俺、2人きりの時に聞きたい」
”好きじゃないに決まってるでしょ”と、言おうとした私の口を颯太が手で押さえつけた。
気持ち悪い甘い言葉付きで。