私達のヘンテコな関係
半歩前を歩く颯太を見れば、背なんか私なんかより全然高くて、肩幅もも背中も広くて、身体も……
もう、幼なじみには戻れない。
颯太に手を引かれたまま、私はついて行くだけ。
そして私はごく自然にそのまま黒崎家へと招かれた。
「…って、おかしくない?」
「何が?」
玄関で未だ靴を脱ごうとしない私を、颯太は「早くしろよ」と急かす。
「いや、今日火曜日じゃないよね?」
「…昨日も火曜じゃなかったけど?」
「あぁ、いい、やめて、言わないで。とりあえず帰る」
これ以上過ちを犯したくない。
ドアノブに手をかけるも、その上に重なる颯太の手。