いつも隣に君がいた
たぶん、カイは今頃サッカーの練習中だから、すぐに返信が来ることはない。
分かっているのに、いいことっていうのはどうしても誰かに報告したくなる。
興味ないね、ごめんね、カイ
心の中で謝って、電車の窓の私を見る。
謝っている割には締まりのない緩みきった顔の私が映っている。
結局、今日もそのままの浮かれ気分でいつもの駅まで行く。
改札を通って、駅の構内から出るといつもの坂道が私を待っている。
でも、きっと今日の坂道も楽勝だ