Blue Moon
「いい雰囲気なのは結構ですが、着きましたよ」

秋さんの言葉で我にかえる私。

顔が熱い...

私が入った部屋は和風な感じの普通の部屋だった。

「どうぞ、そこにお掛けになって下さい」

秋さんに言われた通り座る

私の正面に黒崎さんが座ってその右側に秋さんが立つ。

「ほな、本題に入るけど
なんで追われとったんや?」

「……...。」

「言いたくないやったら言わんでもええけど
俺達は月海ちゃんの味方や。」

それから私はポツリポツリと話はじめた

恭雅と出会ったこと

恭雅に暴力を受けてたこと

閉じ込められていたこと

全部、黒崎さんに話した。

黒崎さんは本当に真剣に聞いてくれていて

私も落ち着いて話すことができた。
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