あなたの背中に恋してる~奥手な男子の攻略法~
やっぱり、無理…

そんな目で見ないで…もう待てない。
キスしたい。

私は、志賀くんに抱きついて、ソファの上に組み敷いた。
志賀くんは、いきなり抱きつかれたから、私の力でも呆気なくひっくり返った。


ごめん、小野君。
中学生の志賀くんを想像してみたけど、無理。彼は立派な体をした男性だし、彼の唇って柔らかくて気持ちいいし。早くキスしたい。



煩悩を押さえるなんて、一時間ももたなかった…

志賀くんって、やっぱりすごいのね。



「ねえ、志賀くん。何度いったら分かってくれるの?昨日も聞いてなかった?」

彼は、私の下で大人しくじっとしている。

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