可愛い弟の為に
「あ、寝た」
透は人前で寝る事なんてないのに、話している途中でウトウトして寝てしまった。
免許取って間もない上にロングツーリングともいえる距離を走行してきたのだから当然とも言える。
桃ちゃんは立ち上がると別の部屋に行く。
戻って来た時には手にタオルケット。
それを透にそっと掛けた。
窓から入る夜風が心地よい。
「桃ちゃん」
僕は立ち上がってそっと彼女の手を握る。
初めて自分の意志を持って、その手を握ったかも。
「2階に行かない?」
2階には寝室がある。
今まで一緒にベッドには入った事がないけど。
さっきの言葉が本当なら断らないはず。
桃ちゃんの大きな瞳が僕を捉えた。
硬い表情を見せながらも桃ちゃんはゆっくりと頷いた。
僕は少しだけ手に力を入れる。
階段を上がる時、自分の鼓動が異常に早く感じた。
今まで経験した事がないかも。
それはどうやら桃ちゃんも同じらしく、寝室のドアを閉め、薄明るい柔らかなライトの光でも表情の硬さでその緊張がわかる。
ベッドに腰を掛けると、桃ちゃんの体を抱きしめる。
一見、細く見えるんだけど、付くところにはきちんと付いているんだなあ、肉…。
見た目は本当に幼いけれど、こうすると年齢相応だな。
「至さん…」
緊張して声が掠れてますよ、桃ちゃん。
僕は桃ちゃんを見つめた。
「あの…私、こういうのが初めてで…そのっ…」
口の中で何やらモゴモゴ言ってる。
「…大丈夫だよ、桃ちゃん」
僕はそのまま桃ちゃんの唇に口づけた。
「わからなければ僕が教えるから」
僕のやり方をね。
「…よ、宜しくお願いします、先生」
桃ちゃんに『先生』と言われると何だかねえ。
変な気分。
「こちらこそ、宜しく、高石桃子さん。
何なら白衣、着ましょうか?」
桃ちゃんは顔を真っ赤にして顔を隠した。
透は人前で寝る事なんてないのに、話している途中でウトウトして寝てしまった。
免許取って間もない上にロングツーリングともいえる距離を走行してきたのだから当然とも言える。
桃ちゃんは立ち上がると別の部屋に行く。
戻って来た時には手にタオルケット。
それを透にそっと掛けた。
窓から入る夜風が心地よい。
「桃ちゃん」
僕は立ち上がってそっと彼女の手を握る。
初めて自分の意志を持って、その手を握ったかも。
「2階に行かない?」
2階には寝室がある。
今まで一緒にベッドには入った事がないけど。
さっきの言葉が本当なら断らないはず。
桃ちゃんの大きな瞳が僕を捉えた。
硬い表情を見せながらも桃ちゃんはゆっくりと頷いた。
僕は少しだけ手に力を入れる。
階段を上がる時、自分の鼓動が異常に早く感じた。
今まで経験した事がないかも。
それはどうやら桃ちゃんも同じらしく、寝室のドアを閉め、薄明るい柔らかなライトの光でも表情の硬さでその緊張がわかる。
ベッドに腰を掛けると、桃ちゃんの体を抱きしめる。
一見、細く見えるんだけど、付くところにはきちんと付いているんだなあ、肉…。
見た目は本当に幼いけれど、こうすると年齢相応だな。
「至さん…」
緊張して声が掠れてますよ、桃ちゃん。
僕は桃ちゃんを見つめた。
「あの…私、こういうのが初めてで…そのっ…」
口の中で何やらモゴモゴ言ってる。
「…大丈夫だよ、桃ちゃん」
僕はそのまま桃ちゃんの唇に口づけた。
「わからなければ僕が教えるから」
僕のやり方をね。
「…よ、宜しくお願いします、先生」
桃ちゃんに『先生』と言われると何だかねえ。
変な気分。
「こちらこそ、宜しく、高石桃子さん。
何なら白衣、着ましょうか?」
桃ちゃんは顔を真っ赤にして顔を隠した。