可愛い弟の為に
ハルちゃんの病室に向かう。
おお、ウジャリンコ。
その病室前には中の様子を伺うあちこちの科のナース軍団。
しばらく遠めで様子を伺おう。
突然、ドアが開き、出てきた透の顔色が変わる。
「…何してるんですか?」
四方八方に散らばるナース達。
おお、小児科、逃げ遅れておる。
透が思いっきり睨んでいるぞ。
ため息をついて透は歩き始める。
自分の右手を見つめながら。
おい、その手でハルちゃんに何かしたのか?
思わず
「くっくっく…」
堪えていたのに笑い声を漏らしてしまった。
その瞬間、透は顔を上げ、こちらを見る。
明らかに不機嫌そうな顔。
「失礼…」
僕はそう言ってハルちゃんの病室に向かった。
「失礼します」
まだ熱は下がってこない。
あと1日、2日は掛かるかな。
でも朝よりは状態は良くなっているみたいで目を開けて起きていた。
「透、来ました?」
来たのは知っているけれどわざと聞く。
「はい」
「そうですか」
僕はニコニコ笑った。
「透は外科ですか?」
突然の質問に思わず咽そうになる。
なぜ外科?
「いいえ、小児科です」
「…え!?」
ハルちゃん、目を丸くして驚いている。
「外科のイメージが強すぎて…」
「どういうところが?」
「何となく、です」
僕は苦笑いをしながら
「大嫌いな父親が外科医なので、透は絶対に選びませんよ」
ああ、なるほど、という顔をするので本気で笑いそうになった。
父さん、ハルちゃんにもそう思われているのか。
「透、今は心優しい小児科医ですよ。本当に頼りになるし。
ただ…泣き虫ですけどね。
ここの小児科は身内の僕が言うのもおかしいですが透で回っているようなものです。
多分、ハルちゃんが思っている以上の医者になっていますよ」
おお、ウジャリンコ。
その病室前には中の様子を伺うあちこちの科のナース軍団。
しばらく遠めで様子を伺おう。
突然、ドアが開き、出てきた透の顔色が変わる。
「…何してるんですか?」
四方八方に散らばるナース達。
おお、小児科、逃げ遅れておる。
透が思いっきり睨んでいるぞ。
ため息をついて透は歩き始める。
自分の右手を見つめながら。
おい、その手でハルちゃんに何かしたのか?
思わず
「くっくっく…」
堪えていたのに笑い声を漏らしてしまった。
その瞬間、透は顔を上げ、こちらを見る。
明らかに不機嫌そうな顔。
「失礼…」
僕はそう言ってハルちゃんの病室に向かった。
「失礼します」
まだ熱は下がってこない。
あと1日、2日は掛かるかな。
でも朝よりは状態は良くなっているみたいで目を開けて起きていた。
「透、来ました?」
来たのは知っているけれどわざと聞く。
「はい」
「そうですか」
僕はニコニコ笑った。
「透は外科ですか?」
突然の質問に思わず咽そうになる。
なぜ外科?
「いいえ、小児科です」
「…え!?」
ハルちゃん、目を丸くして驚いている。
「外科のイメージが強すぎて…」
「どういうところが?」
「何となく、です」
僕は苦笑いをしながら
「大嫌いな父親が外科医なので、透は絶対に選びませんよ」
ああ、なるほど、という顔をするので本気で笑いそうになった。
父さん、ハルちゃんにもそう思われているのか。
「透、今は心優しい小児科医ですよ。本当に頼りになるし。
ただ…泣き虫ですけどね。
ここの小児科は身内の僕が言うのもおかしいですが透で回っているようなものです。
多分、ハルちゃんが思っている以上の医者になっていますよ」