BLUE SUMMER
ふらふらと、瑞希に近づいていく私。
それは無意識の行動で、まるで瑞希と私が磁石のような感覚だった。
ある程度まで近づいたところで、瑞希は私の腕をつかみ、ぐいっと引っ張った。
「うわっ、」
川の水に足をつけている瑞希に急に近づいたもんだから、私のスカートに水が跳ねてしまった。
最悪!
「あ、ごめんごめん」
一応謝ってる瑞希だけど、なんだか笑いながらだから気に食わない。
私がムスッとしていると、瑞希はいきなり話し出した。
「お前のばあちゃん死んだんだろ?」
「えっ」
なんで知ってるの…。
私がびっくりして瑞希の方を向くと、瑞希はにや、と笑って私のほっぺをもって正面を向かせた。
…ほっぺ触られたっ!
私は顔が熱くなり、自分の両手でほっぺを覆った。
そんな慌てている私なんかつゆ知らず、瑞希は話し続ける。