BLUE SUMMER
ほたる
私の住んでる町に
ある日、天使がやってきた。
「俺、日向 瑞希(ひゅうが みずき)!」
その天使は、ほんとに突然
私の前に現れて
私の心をさらっと奪っていった。
「俺と友達になってよ!」
何があっても崩れなさそうなその屈強な笑顔が
さらにその美しさを引き立たせて
ーバシャ
「わっ」
「聞こえてるっ?」
川の澄んだ水を飛ばし、まるで真珠のような輝きを操っているような
そんなオーラを放って。
「…俺の名前、呼んでみてよ。」
周りを漂うほたるが彼を包み、綺麗な姿をさらに照らして。
「…瑞希。」
私はあいつと出会った。