BLUE SUMMER






その日は大好きなおばあちゃんのお葬式だった。


ほんの前まではすっごく元気だったのに。


家の階段で足を踏み外して転落。


おばあちゃんは亡くなった。




「おばあちゃん…なんで…?なんで死んじゃったの?」


私は仏壇の前に置かれたおばあちゃんの写真に向かって尋ねた。

大好きだったあの優しい笑顔に向かって。


「私はこれから…どうしたらいいの?」


母親はいないも同然で、小さい頃からおばあちゃんに育てられて。


私はついに一人になった。


「おばあちゃんがいなくちゃあたし…生きていけないよ…」



私には今、あの母親しか身寄りがいない。


私はあの母親と一緒に暮らさなきゃいけないってことなの?


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