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行く宛てもない外出は、なんだか妙に疲れてしまう。人がやたらと多い休日。目につくのはカップルやグループで行動する女の子ばかりで、一人で歩くには何となく気が引けた。
でも、すぐに帰る訳にはいかないし、せめて何時間かは時間を潰さないと。
だけど、目的もないのでお店に入ってもすぐ出て来てしまう始末。ぷらぷらしてても何となく楽しめない。
仕方なくあまり人が居なそうな喫茶店を見つけ入ってみる。
ここへ来る前に本屋に寄って適当な雑誌を買ったから、それなりに時間は潰せるはずだ。でも、ペラペラと捲りながら考えてしまう事は、一体何時ぐらいに戻ればいいのか?という事。
彼女さん来てるなら、やっぱり出来るだけ長く空けた方がいいだろうし、早めに帰って気まずい思いだけはしたくない。うん、この前の結達みたいな事もあるし。ってそんな下世話な心配、宝生さんには無用かな?
それよりも、宝生さんの彼女さんはどんな人なんだろ?
ああ見えて、年上?年下のかわいい系とかもありか…。
空想は広がるけど、なんか虚しい。
元々恋愛の対象からも外されてる私だから余計に。
宝生さんとどうこうなろうなんて思ってはいないけど、だけど時々もたげる宝生さんへの想いは、止められるはずもない。
毎日一緒に暮らすと言う事は 想いですら増していくと言う事だと改めて気付かされた。