【完】ふたご姉妹×ふたごのイケメン兄弟のめちゃ甘♡溺愛関係!
だけどそんな時、
「…鈴菜、ちょっと」
ふいにナツくんに呼ばれて。
手招きする彼の方へ行くと、ナツくんは人差し指を立てて小声で「シーッ」と口にした。
ん?なんだろう…。
内緒ってことかな…。
まるでハルくんたちに見つからないようにしてるみたい。
「ど…どうしたの…?」
私がたずねると、ギュッといきなり手首を握られる。
…ドキッ。
そしてなぜかそのまま連れ去るように屋台を離れて歩き出した。
「えっ?ちょっ…、どこ行くの?」
「抜け出す」
えぇっ!?抜け出す!?
思いがけない一言に心臓が飛び跳ねる。
どうしてだろう。なんで急にまた?