【完】ふたご姉妹×ふたごのイケメン兄弟のめちゃ甘♡溺愛関係!
しばらくナツくんに連れられて歩くと、もうすっかり花鈴たちは見えなくなり、かなり遠くまで歩いてきてしまったようだった。
私はドキドキと混乱でわけがわからなくて。
だけどナツくんと二人きりになれたことが少し嬉しいような気もする。
途中、人混みを抜けたところでナツくんが立ち止まる。
すると私の手首をそこでやっと離した。
「…ごめん急に。
なんかもうあいつら二人はほっとけばいいと思って」
あ、そっか…。
なるほど、気を利かせて二人きりにしてあげたんだね。
「そ…そうだね。二人きりにしてあげたほうがいいよね。
ごめん、私ったら気が利かなくて…」
だけど私がそう答えると、
「いや、別に。
気ぃ利かせたわけじゃねぇけど」
あれ…?違うんだ。