上司がキス魔で困ります
なのに音羽課長は私の言葉を聞いて、急にキリッとした表情になった。
「……なかなか大胆な告白だな」
「えっ?」
「俺を試そうっていうなら、やぶさかではない。必ず春川くんに満足してもらうよう努力するつもりだ」
なんでそうなる!
普段はめちゃくちゃ仕事ができるのに、なんで私の言葉だけそんな風に曲解してしまうんでしょうか。
「あの……」
「とりあえず春川くんとは少しずつ距離を詰めるしかないようだ」
「まぁ、確かにそのほうが助かります……?」
自分で言っておいてなんだか変だなと思ったが、何を差し置いても、いきなりチューされるとか、心臓がもたない。マジで。
「では今週の土曜日、デートをしよう。場所と時間は追って連絡する」
「デートッ!」
「返事は?」
「……はいっ」
まさかのデートの約束をしてしまった。