影姫にあいを

優の温もりに安心してギュッと抱きつく。

いい匂いがする。

少し甘いほっとする匂い。

「優は、私を、捨てない?」

今まで両親のようにみんな私を捨てた。

龍哉も最初はずっとそばに居ると言っていたのに。

「捨てないし、離れない。
美影が離れたいって言っても。」

「うん。」

その言葉を聞けて安心する。

そのまま優の肩に頭を預ける。

そして眠りについた。
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