影姫にあいを
少し怖くても

優が私の手を握って広くて大きなベッドに横になる。

そして私の頭に手を置いてゆっくりと撫でていく。

気持ちよくてほっとして、目を細めた。

今なら話せる。私の過去を。

「昔の話きいてくれる?」

「うん」

暗くても声から優の表情が読み取れる。

優しく微笑んでくれているはずだ。

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