探偵の彼に追跡されて…
沙汰郎と別れてくれ?

「どういう事でしょう?」

「私の父は渡瀬川輝一。沙汰郎さんの義理の父親よ」

「え?兄妹…」

「沙汰郎さんのお母さんと私の父が再婚してるの。でも沙汰郎さんはうちの籍には入っていないから兄妹ではないわ」

「はあ…」

「ビューティーレディース化粧品ってご存知よね?沙汰郎さんがライバル会社の情報を盗んでいたと暴いた会社よ」

「え?はい…」

「父はその会社の社長だったの」

えっ?って事は義理の父親の会社を調べて居たの?

「今は私の兄が後を継いでるわ。でも役員が色々煩くて、沙汰郎さんのお母さんの立場が良くないのよ。息子が会社を、追い詰めたんですものね」

「あの…さっきから沙汰郎さんのお母さんって言ってますけど…あなたのお義母さんですよね?」

「ええそうよ。私の義母よ!認めて居ないけど」

え?認めていない?

「そんな事はどうでも良いわ!沙汰郎さんのお母さんの立場を良くする為に私と沙汰郎さんが結婚してうちの会社と沙汰郎さんの会社とが合併すれば煩く言う役員を黙らせる事が出来るの!全部上手く行くのよ」

「………」

「私の言ってる事分かるでしょう?とにかくそう言う事だから出来るだけ早く別れてね?沙汰郎さんのお母さんの為に」

そこへコーヒーが運ばれて来たが聡美は飲む事なく伝票を持って席を立つ。

「沙汰郎さんだって自分の母親を苦しめたくないはずよ」と言い店を出て行った。






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