探偵の彼に追跡されて…
美野里は診察が終わると渉に支えられ車に乗る。

「送るのは所長の部屋で良いですよね?」

「ううん。私のアパートに送って」

「え?そんなに具合悪いのにひとりじゃダメですよ」

「大丈夫だよ!沙汰郎が側に居たらなんだかんだって世話焼かれて寝てられないから、自分の部屋のほうがかえってゆっくり寝れる」

「そうですか?じゃ美野里のアパートに送りますね?着いたら起こしますから寝てて下さい」

「うん。ありがとう」

美野里は渉に揺り起こされるまで寝てしまっていた。

「美野里さん?」

「………」

「アパートに着きましたけど大丈夫ですか?」

「あっごめんね。さっき打ってもらった注射が効いてきたみたい。少し楽になったありがとう」

「これ薬局で薬貰って来ました。それから飲み物と適当に食べ物買っときましたから」

「ありがとう。流石気が利くね?惚れちゃいそう」

「美野里さん?本当大丈夫ですか?」

「もう!大丈夫だって!あっ沙汰郎には何も言わないでね?心配して押しかけてくると困るから」

じゃ!と美野里は車から降り渉に手を振った。

美野里は玄関を入ると崩れるように床に座り込んでしまった。

「ヤッバー…こんなに酷いの初めてかも…」

美野里は這うようにして布団に潜り込んだ。





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