探偵の彼に追跡されて…
それから3日後の夕方園にびっくりするくらい大きなケーキが届いた。

「「わぁーケーキだ!」」「大っきいー」

「今日は美野里先生の誕生日なんだよ」と園長先生が子供達に言う。

「「美野里先生お誕生日おめでとう」」

「ありがとう」

でも、どうしてこのケーキなの?

「園長先生こんなに大きなケーキを用意してくださってありがとうごいます」

園長先生はニッコリ笑ってうんうんと頷いてくれる。

「園長先生ここのケーキご存知だったんですか?」

すると園長先生は少し困った顔をする。

「美野里先生申し訳ない」と、園長先生は髪の無い頭を擦る。

「え?」

「実はケーキは贈られて来たもの何だよ」と苦笑する。

「贈られて来た?」

「注文した覚えもないからここの洋菓子店へ電話を掛けたんだが間違いなくうちから注文があったって言うんだよ」

「え?じゃ郁子先生か、結先生?」

と、私は二人の顔を見るが二人共首を横に振る。

じゃ誰が?
まさか沙汰郎?
ううんそんな訳無い。
だってここに私がいる事は知らない筈だもん。
両親には心配掛けないように連絡はしてるけどここの事はまだ教えていない。
だから誰一人私がこの養護施設で働いている事は知らない。

「代金も送金されてると言うしね。ちょうど美野里先生の誕生日だったから、まぁ善意ある方からの贈り物だと思ってありがたく頂くことにしたんだよ」

「そうですか」

まぁキュルルは最近テレビや雑誌で取り上げられてるから全国的にも有名なんだろう。

メッセージがついていた訳じゃないし、たまたま今日が私の誕生日だっただけでこのケーキは子供達の為に贈られてきたものなのだろう。





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